| 2010.03.12 Friday/00:39 |
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構成のつづきです。
前回「起・承・転・結」にちらりと触れました。
今回は、もっと詳しく。
この「起・承・転・結」はもともと漢文からきたものなのは、
ご存じのとおりです。
五言、七言、律詩、絶句をとわず、漢文の構成はすべてこれです。
そのせいというわけでもないのでしょうが、
勘違いしてる人に、けっこう逢いました。
何を勘違いか、と言うと、ふたつです。
「起・承・転・結」の各パートは、同じ分量でなければならない。
起→承→転→結と、順に作っていかなければならない。
ちがいます。
ちがうんだよ。
おれが来たときには、もう死んでたんだよぉ。
構成の原則、基本から言いますと、
「承」が全体の半分を占めます。
「起」が全体の四分の一。「転」と「結」を併せて四分の一です。
具体的な枚数だと、
全体で200ページ(400字詰め原稿用紙)だとすると、
1〜50ページが「起」です。
「承」は51〜150まで。「転」「結」が151〜200です。
40ページの短編ならば「起」は10ページまで。
「承」が30ページまでで、残りが「転」「結」です。
つまり、全体のページ数を四分割して、
最初の四分の一が「起」 次の四分の一×2が「承」
のこりの四分の一を「転」「結」に割り振るのが、
構成の基本です。
マンガの場合は、応募の規定が32ページとすると、
「起」が2〜8ページまで(マンガは1ページ目は表紙です)。
「承」は9〜24ページ、「転」「結」が25〜32まで。
24ページならば、「起」が2〜6ページ。
「承」が7〜18ページまで、「転」「結」が19〜24までです。
16ページの作品だと、「起」はなんと2〜4ページ。
たった3ページ分!
「承」が5〜12ページ、「転」「結」は13〜16ページ。
小説や脚本もそうですが、
とくに漫画の場合、ページ数が少なくなればなるほど、
作品としてまとめるのが難しくなっていきます。
ところが、多くの専門学校では、経験の浅い生徒たちに、
8ページだの16ページだのといった、
きわめて難易度の高いページ数で作品を作らせています。
ページが短けりゃあ、楽だろうという、
シロウト考えと呼ぶのも愚かなやり方です。
結果、まともな作品としての体裁を整えることもできず、
生徒の心に植え付けられるのは、劣等感や苦手意識だけ、
という絵図なわけですね。
小説でも漫画でも脚本でも、短編は大変に難しい。
このことを肝に銘じておいてくださいね。
さて、何かストーリーを考え、作品にまでしていくには、
まず「何ページで書くか」ということを決めなければなりません。
全体のページ数を決めずに書きだすことは、
またまた旅行のたとえですが、
いつ帰ってくるのかを決めずに旅に出るのと同じです。
実際の旅行なら、それはそれで楽しいこともありますが、
ストーリー作りの旅ではいいことはひとつもありません。
絶対に帰ってこられなくなりますよ。
ただ、さいわいなことに、多くの小説や漫画の賞は、
規定枚数というものがあります。
ですから、もし、応募したい賞があれば、
枚数に関しては、自分で決める必要はありませんね。
自分で決めるのは、構成をどうするか、ということです。
狙っている賞の規定枚数を確認したら、
それを4つに割ってみてください。
そして、最初の四分の一が「起」です。
漫画の場合は、4で割ったら、「起」から表紙の1枚をひく。
続きはまた、次回。

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